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オオガキはbloodthirsty butchersをかく語りき
今回は見てから二ヶ月経ってしまいましたが、ブッチャーズの映画『kocorono』をみた感想とブッチャーズの話など。

自分がブッチャーズというバンドを知ったのはいつだったかはっきりとは思い出せませんが、多分AIRJAM2000のビデオで見たのが初めてだった気がします。

このAIRJAM2000のビデオにはなかなか思い出が詰まっています。当時ハイスタに心酔していた自分は、ハイスタ最後のライブ映像が見れるこのビデオをずっと探していたのでした。今ならyoutubeでPCさえあれば見れますが、僕の高校時代にはそんなものもなく、中古CD屋をチャリで探し回っていました。そして高3の終わりくらいについに見つけビデオを手に入れたのでした。ちなみにこれを手に入れたのは実家から20キロほど離れたお店。今ならアマゾンでポチれますが、チャリでCD屋をめぐる楽しさはまさにステイゴールド。今なら絶対しませんけど。
とりあえずそんなエアジャム2000のハイスタ。ちょっと長いけどビデオと同じ動画



そんなこんなで手に入れたこのビデオ。見てみると当時は知らなかったバンドばかりであんまり楽しめなかった記憶があります。ブッチャーズもそのなかのひとつ。「歌下手やな〜」くらいにしか記憶にありませんでした。ただビデオを見返すときにはちょくちょく見るくらいには好きでした。
それからいろいろあって大学に入った後に、トリプルファイヤーのベース山本ファイヤーに「未完成」と「荒野ニオケル」を貸して貰ってから、本格的にどっぷりとブッチャーズにハマったのです。
ビデオを見た頃は本当に狭い範囲でしか音楽を聴いてなかったし(今でもとても狭いですが、当時は狭いなんてもんじゃなかった)、嗜好も変化していたのでしょう。たった2年ですがそこには大きな変化があったようです。

そんなブッチャーズというバンドのどこが魅力的かはまた後に書くとして、まずは映画の感想を先に書いておきます。



もう公開からしばらく経っているし、あんまりネタバレとかを伴う種類のものでもないので、オープンに書いていきます。お先に今更ですが映画の予告



自分の感想としては、映画は基本的に吉村秀樹=ブッチャーズというものに直接接近しいていくというよりは、その影から実態に迫っていくという印象を持ちました。

映画の中では多くの時間がBa射守矢氏のインタビューに割かれていましたし、他の二人のメンバーはもちろん古くからの友人やバンドを取り巻く状況などを客観的な目線から見据えて、その実態に迫ろうとしているフシがあった気がします。それは監督さんが昔に全盛期を迎えた「終わったバンド」ではない、今も動きつづけている、「現在進行形のバンド」という目線でみようとしていたからだと思いました。そしてバンドを取り巻くドロドロとした(お金とか)話も隠さず見ることができて、本当に今現在も平坦ではない道を進み続けてる様を見ることができます。実際メンバーが「経済的に苦しい」みたいな発言をしていたと思います。そんな23年もやってんのに安定してない生々しい様子も見ることができました。

実際ブッチャーズは「現在進行形」という形容が本当に正しいバンドのような気がします。

とってもカッコイイのに全っ然売れない。レイジのザックデラロチャに褒められて来日公演の前座に出ようが注目もされません。うだうだとバンドをやっている自分はそこも含めて好きなのですが、当の吉村氏はデビューしてからずっとその冷遇された状況にフラストレーションをためているらしいのです。
「わかってない!」という言葉がよく氏の口から出てくるらしいのですが、それがこのバンドを取り巻いてきた状況、歴史を一言で鋭く説明している気がします。


映画の感想からは外れますが、この「わかってない!」という言葉、とても大事だと個人的には思うのです。この言葉はよく巷で耳にする「わかってもらわなくてもいい」「わかるやつだけにわかればいい」って言う言葉と対極にあると思うのです。
音楽をやるうえでよく聞くこの言葉。純然たる「自分」というものの表出なのか。自分のセンスを盲目的に信じてそれに無理解な人間を切り捨てるのか。そのどちらも僕は傲慢なものを感じるし共感できるところもありつつも同意することができません。でも「わかってない!」という言葉に宿る、理解されないことへのもどかしさ、一種の虚無的なものを感じつつもバンドを動かしつつけ、人前で曲を演奏し続ける覚悟こそ僕は真に心を揺さぶるものなのではないかと思うのです。


少し脱線していましたが、上記のような堅苦しい事など抜きにしても、理不尽にキレるバンマスVSドラマーや子育てする田渕ひさ子、映画館の音響で聞くブッチャーズの心地良さなどなど、バンドマンなら見てて楽しめること間違いなし。北海道の景色をバックに流れるブッチャーズの親和性の高さなど見所盛りだくさん。僕が映画を見た日は大雪で、それもまたブッチャーズの曲を彩っていたような気がします。

そしてこの「北海道(の景色)」と「ブッチャーズ」というものは、このバンドの魅力において重要なファクターだと個人的には思っています。

自分の中ではブッチャーズというバンドの最大の魅力は、日本の空気感をパッケージングした音を鳴らす点にあると思っています。しかしそれは僕の育った九州のような南国ではない、「北国然」としたものだと感じています。以前吉田ファイヤーはど名曲『7月』について「7月なのに暑そうじゃない」と言っていて、たしかにライジングサンをに行ったときに感じた、北海度の湿気の無さをパッケージングしているなあと思いました。
確かに自分も7月を聞くと思い起こされるのは実家の9月くらいの、やっと夏も終わるくらいの時期の景色です。
自分は季節感を感じさせる曲に無条件にグッときてしまう質なので、その感じさせ方が他のバンドより圧倒的に優っているからこそこのバンドに惹かれたんだとそこで気づいたのです。

上でも述べたように、映画で北海道の景色をバックにブッチャーズが流れてきたときのハマりっぷりは凄いです。やはり彼らは「北国の音」を鳴らしているんだと改めて思わされました。

と言う訳で『7月』を。多分何回か貼ってる気がしますが気にしません。いくつか7月のライブ映像はありますが、僕は思い出補正とかもありつつこのAIRJAM2000のライブが一番すきです。これを晩夏に聴くと落涙必至。巧みに客がブッチャーズを見てないのを隠すカメラワークにも注目です。



僕はギターの良し悪しはわかりません。でも吉村秀樹の奏でるギターの音は個性の塊だと思うし、彼とベースの射守矢氏が幼なじみというのはジョンとポールが出会った並の奇跡だと思っています。射守矢氏のベースも当然に大好きです。そしてそこに少しモタり気味でうねりを生み出す三人は日本でも屈指のスリーピースだったと思います。
田渕ひさ子氏が加入してからは、そのどこに行くかわからない混沌としたうねりに「秩序」がもたらされたと感じています。これはライブアルバムで聞くこともできるので興味のある方は是非ともどうぞ。

恥ずかしながら生でみたのは4人のを一回だけなのですが、機会に恵まれたら三人の編成でも見てみたいものです。※丁度自分が映画を見た日に、吉村・田渕夫妻の息子が病気になり、母ひさ子抜きで三人でライブを行ったとか。三人のブッチャーズは見れる可能性が一応あるのです。

ちなみに吉村氏は映画公開くらいに「kocorono再現ツアーをやろうかな」とか言っていたのですが、結局しないそうです。過去とは違うバンドなのですね今は。トリプルファイヤーはもう三人時代のことは黒歴史です。もしかしたらブッチャーズと気が合うかもしれません。


こんな駄文を長々綴ってもブッチャーズの魅力は全然伝えきれません。吉村氏はツイッターでエゴサーチしまくりでそれをRTしまくっててちょっと哀れだけど(自分は確か4回くらいRTされました)、それでも大好きだブッチャーズ!もっと人気が出て欲しいぞブッチャーズ!さあみんなブッチャーズを聴こう!最後は変わり種の動画をお一つ。


それでは今日はこの辺で。ブッチャーズよ永遠に!
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