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大垣、機材を大いに語る
ついに3rdアルバム『エピタフ』が発売となった。

前回のアルバムを出した時にレコーディング備忘録を書いたが、今回も書こうと思っている。
その前に今まで自分の機材について記事を書いたことなかったので、一度自分の機材をまとめてみようと思う。
今回の記事は非常に長い。長いけれど、ドラムの機材の記事というものはなかなかネットになかったりするので、誰かの役に立つなら幸いである。

ドラマー以外は全然楽しめないと思うが興味のある方は一読あれ。

・機材へのこだわり
今回の記事は具体的にどこのメーカーのどのスネアを使っているなどという話なのであるが、ドラムの機材というものはギターなどとはいささかことなる面があると思っている。
それは何かというと、個人的にドラム機材への拘りというやつは、「演奏に対するストレス耐性に反比例している」という点である。

ドラマーというやつはさすが木の棒を振り回す人種だけあって、人によってはスネアやペダルを持ってるのに持ち込まない人種というものも存在する。

実際そういう人のほうが楽だと思う。スタジオでもライブハウスでも、基本的には自分のものでない機材でやらなければならないし、演奏面でのストレスは感じようと思えばいくらでも感じることができるものだ。

ギターで言えば毎回レンタルしたギターで演奏しているようなものなのである。
結構なストレスだと思いませんかギタリスト諸君。

じゃあ俺はどちら側かというと、実は演奏に関してはストレスを結構感じる側なのである。
ペダルとスネア、更には演奏用に靴も履き替える。椅子の高さも測っている。
自分でもキャラと合ってないなと思う。
しかしこれにはストレス軽減はもちろんのことなのであるが、それ以上にミスをしたり納得の行く演奏ができなかった時に、機材のせいにしたくないからである。
失敗を何か他の要因になすりつけようとする試みが、演奏力の向上を阻害する一番の敵であるということは、何万もライブハウスにノルマを払って学習できたことのひとつである。ちと授業料が高すぎたが。

ミスは避けようのないことだと思うが、それを自分自身でなく他の要因に求めることは避けるほうが吉である。そのため自分は機材にこだわるようになったのである。

前置きが長くなったがそれでは説明していこう。

・スネア


スネアは永遠の名器・LudwingLM402である。
LM402といえば名器中の名器で今更語る必要はないのかもしれないが、10年以上連れ添った相棒の紹介をしてみることにする。

こいつは高三の時分に、オープンキャンパスに行くという名目で東京に来た際に大久保のザ中古楽器で購入した。初のマイスネアでありずっとメインスネアでもある。
なぜこいつを選んだかというと、永遠のドラムアイドル・ボンゾに憧れていたからである。
そのため試奏などしていない。といっても当時はそんなことしても意味なかったと思うが。
菱形バッチに憧れていたが、当時は高校生のため安い現行品を買うこととした。値段は¥40000くらいだった。
東京に行く前に実家のクソ重いWin95で四苦八苦しながら探したのが懐かしい。

レコーディングのちょい前くらいにスナッピーを20本にしたが、
それまではずっとスナッピーは42本あたりに交換していた。勿論ボンゾに憧れていたのがその理由である。音の違いなどは当然考慮していなかった。
買ってすぐ替えたので、純正の20本(のはず)スナッピーでのサウンドを覚えていない。
スナッピーはグレッチではなくはTAMAのものにしていた。(グレッチは高いのだ)

42本の良さはリムをかけない時の「ザラ」がしっかりとでることだが、基本リムをかけるし、
深さが6.5のため立ち上がりが遅いので、「トリプルファイヤーではあまり42本の意味はないんじゃねえのかな」と思っていたのと、レコーディンの際に鳥居くんにスナッピーがうるさいと言われたので10年以上ぶりに20本に交換した。
20本あたりになり音のインパクトはなくなったがすっきりした音となった。
ライブでは4月頃から替えていたので、気づいた人は大垣マイスターとして表彰したい。

チューニングはボンゾサウンドと方向性が違うのでまったく再現できていないが、表ヘッドはややハイピッチにし、オープンなサウンドに裏面でを締まりを与えて、いい感じに詰まらせるようにしている。
ヘッドは買った時にREMOのアンバサダー(多分)→CSコーテッドとしてみたが、結局REMOのアンバサダーに落ち着いた。
といってもあまり冒険してないのでここらへんは試したいところ。
裏ヘッドは一回REMOにしてみたが、これが超絶合わなかったので、それ以降裏は絶対にラディックのスネアサイドにしている。
なぜあそこまで変わったのか違いはよくわからんが、なんとなくラディックのスネアサイドはREMOに比べ薄い気がする。

ボンゾのドラムテックへのインタビューで、ボンゾは裏ヘッドのチューニングにめっちゃうるさかったという話があったのだけれど、それは自分で使っていても結構わかる。
ほかのスネアをいじった事がことがほぼほぼないので比較しにくいが、このスネアはそこらへんがキモなのかもしれない。

中村達也と沼澤尚がヘッドを交換しないと聞き、これは財布に優しいと思い自分もヘッドをあまり変えないほうだ。
確かに新しいヘッドの音は好きではないし落ち着くまで結構時間がかかる。個人的には一ヶ月くらいは欲しい。
プロはライブ毎やらレコーディングでは一曲毎に替えるひともいると聞いたが、スネアによるのだろうか。
ただコーテッドが剥がれてしばらくしてくると急に音質が劣化してくる時期がくる。経験則では月に頻繁にライブをするのなら半年年くらいが限度な気がする。

ラディックスネアのよくわからんギミックである内蔵ミュートも取り外している。あれを有効に活用している人っているのか?
ミュートならタオルミュートのほうが音作りもしやすいと思うし、何より勝手にネジが外れてしまうのが煩わしくてしかたがない。

そんなこんなで色々と語ったが、LM402の魅力は何より金属胴ならではのチューニングの決まりやすさと、あんまり重くないこと、そして耐久性だろうか。
その昔メイプルのスネアをいじらせてもらったことあるが、これがまたチューニングがムズい。湿度とかの影響もモロに受けるので、ライブ前にしっかりとチューニングする必要がある。
勿論金属胴にもこまめなチューニングは必要であるが、金属胴使いからすると、木胴はスネアケースから出して叩いてびっくりするぐらい音が変わってると思う。
ハイピッチ気味なチューニングでも、張力でシェルが歪むことも木に比べてないのでずぼらな奴にピッタリである。

LM400使いはちょくちょく出会うこともあるが、なぜかライブハウス界隈では402使いにほとんど会わない。結構不思議に思っている。こんなに使いやすいのに。
400もとてもいいスネアだけれど、自分はちょっとカンカンしすぎと感じてしまう。自分はオープンリムショットが9割を占めるが、そこらへんの使いやすさもあるのかもしれない。
400はカン、402はバンという感じ。この低音成分がいい塩梅ででるところが402のよさである。

実はレコーディングに際しこのスネアは使わないでおこうかなと思っていた。
新しいスネアの購入も検討し、LM400なども知人から借りスタジオで試したこともあった。
しかしチューニングに慣れていることや、スナッピーの変更によりレコーディングに問題ないと思い結局新スネア購入は見送りとなった。
レコーディングでどんな風に音を作ったかは次回の記事で詳しく語ることとしよう。

・ペダル


ペダルは大学入試が終わった後に全財産をはたいて買ったDW5002 AD4。
アクセレーター(偏心カムのツインペダル)である。
グッドマンの横の、今はベースステーションの場所にあったドラムステーションで購入した。
¥60000くらいした記憶がある。
余談だがこの際に受けた大学には全て落ちた。目的を達成せずに何をやっていたのだ俺は。

こいつを買おうとしていた頃はメタルなどのハードな音楽も好きで、大人になったらドラマーはいずれツーバスを踏むもんだと勘違いしていたため、ツインペダルを購入した。
しかし結局ツインではほとんど使っていない。大学の頃メタリカのコピーとメガデスのコピーで少し使ったがこれから使うことは恐らくないであろう。スレイブペダルの方は部屋のどこにあるのかもよくわからん。

ちなみにこのペダルの前はTAMAのアイアンコブラを使用していたが、どうも踏むときに重さを感じるのが嫌ですぐにこちらに乗り換えた。
しっかりと剛性はあるが踏むときに変な重さも感じないしとてもいいペダルである。何より色がカッコいい。

購入の際には沢山のペダルを試奏したが、ベルトドライブとダイレクトドライブは自分には合わず、アンダープレートなしとシングルチェーンも、どうも力がダイレクトに伝わっていない気がして嫌だったので、ダブルチェーン&アンダープレートありのものから選んだが、その中で一番しっくりくるペダルがこいつだった。
アイアンコブラもダブルチェーン&アンダープレートありだが、DWは本当に軽すぎず絶妙に踏み心地がよろしい。

ビーターはDWの純正で、フェルトよりも好みの音のするプラスチック側を使用している。
スプリングテンションは緩めにしている。
常にヒールアップ(というかヒールダウンはできない)で打面にビーターをつけるクローズ奏法のため、バスドラに押し付けた時にバネが強すぎると力んでしまうのが嫌な為である。
曲によってはオープン気味で演奏することもあるが、基本はクローズなので、ストレス&力みの軽減となるのでドラムを始めた時からスプリングは緩めのままである。
ただ最近は「別に剛性なんかいらないんじゃないか、力がストレートに伝わらなくてもいいんじゃないか」と思いはじめ、再販されたYAMAHAのFP720に興味津々である。

・ハイハット

※画像は俺じゃないです。試奏動画のサムネをネットから持ってきただけです

スネアとぺダルは上に書いた通り高校生の頃に買った機材であり、それ以来機材は増えていなかった。
しかし4人になってからはライドを殆ど使わずハイハットばかり使うスタイルになったので、ハイハットの音にすごく気を遣うようになってきた。
そうなると同時に好きじゃないハイハットの場合のストレスも大きくなってきたため、10年ぶりに買い足した機材がこのTURKISHのCLASSICシリーズのHEAVY(14インチ)である。値段は¥35000ほどであった。

知っている人は知っているが、実は今使っているのは二代目である。
初代は2014年の2/14に紛失した。前日の大雪で雪が積もっている道をキャリーに積んで運んでいたらどこかで落としたのである。
悲しいことに買ってから一か月ほどのことであった。ライブで五回ほどしか使っていなかったので非常に落胆した。
落とした初代はいったいどこへ行ったのだろうか。
そのあと一年ほどはハイハットはなしでいたのだが、レコーディングに際し同じもの再購入した。

いろいろなライブハウスで演奏し、スタジオの備え付けのシンバルを沢山叩いてきた結果、
自分の好みである音が見えてきた。
その中でAジルジャン系は自分の好みと合わないと思っていたので、これと逆のキャラクターの音がなるハットならいいかなと買う前はぼんやりと思っていた。

我々は大学時代からスタジオはずっと高田馬場のゲートウェイだったのだが、途中で山本がスタジオファミリアで働き始めたのでそちらのスタジオも使うようになった。このスタジオにあったのがこのハイハットであった。

このファミリア、ドラムセットはGretsch、シンバルはTURKISHという他のスタジオとは一味違う機材を用意している。(一部スタジオはパール、シンバルについては割れて交換され現在はTURKISHでなかったりしている)
TURKISHはこのスタジオで初めて使ったのであるが、クローズ時のしっかりと落ち着いた音、
ハーフオープン/オープンでもガシャガシャしすぎないところが非常に気に入った。
その分大音量は期待できないが、トリプルファイヤーではそこまでうるさい音は必要ないので問題はなかった。

購入の際には他のハイハットも試奏したが、その中でもKジルはダークでとてもいい音で候補とはなったのだが、「いい音すぎる」と感じたことと、「自分の腕前でKジルはまだ早い」という謎の謙遜により購入は見送った。あと一応PAISTEの2002なども試したが、こちらはやはりブライトな音だったので候補とはならなかった。高校時代からは考えられない進歩である。
あとSABIANのAAのミディアムも候補にあがった。改めて聴いてみると意外と好みの音から遠くはなく、ライブではこちらの方が安定感があると感じたからである。

しかし今となってはファイヤーは曲調が脱ロックしてきたため、ターキッシュにしてちょうどよかったと思っている。

・スティック
使用スティックは変遷しているが、メーカーはずっとpro-markである。
プロマークを使い始めたのはHi-STANDARDの恒岡章が使っていたから。ハイスタも高校時代のアイドルであり、ツネ使っていると聞きRock Knocker(チップがなく棒状のタイプのスティック)も買ったほどである。使い始めた理由はただの憧れであったが、未だにプロマークなのは勿論理由がある。

プロマークにこだわる一番の理由はその手触りである。プロマーク独自のフィニッシュ(なんちゃら2000のような名前だったはず)がとても好きでこれ以外はもう使えない体になってしまった。

スティックの変遷歴としては
TX-808(ポール・ワーティコモデル)→TX739W(エヴェリン・グレニーモデル)→TX707W(サイモン・フィリップスモデル)→SD4W(ビル・ブラフォードモデル)
となっている。

現在はブラフォードモデルを使っている。このモデルだけ材質はメイプルである。他のモデルは全てヒッコリー。といっても材質にこだわりはない。ブラフォードモデルがメイプルだとこの記事を書くにあたり調べて初めて知ったほどである。
あとスティックは使用感で決めていたため、シグネーチャーモデルに理由はない。エピタフ→クリムゾン→ブラフォードなどでは決してない。

最初のポール・ワーティコモデルからサイモン・フィリップスモデルは高校〜ファイヤー三人時代に使っていたものである。
始めた頃から大きい音を出す為に太いスティックを使っており、段々と細くなっていった。
ポール・ワーティコモデルとほぼ同じタイプのTX808LW(イアン・ペイスモデル)も買ってみたりしたことがあるような気がする。

4人になってからはずっとブラフォードモデルあるが、これは4人になった際にドラムのセッティング全体を大幅に見直したためである。それまでのスティックは自分には長く、スティックに振り回されコントロールできていなかったと考え、小ぶりではあるがコントロールしやすいものに変更した。
またこれは気持ちの部分であるが、以前はどうもチップがラウンド型でないと音が変わってしまいそうで嫌だという思いがあり(今でも多少はある)、なるべく丸型に近いものを選んでいたが、そういった拘りを排除しコントロールを優先した。
使用感にはとても満足しているのだが、唯一の欠点はこのモデルは売ってあるお店が限られていることである。東京でもドラムに力を入れているお店でないとまずない。新宿ロックインでさえなかったこともある。

・その他
前述したように靴はライブでは履き替えているが、靴自体に拘りはない。練習では履き替えないし、雨などで地面が濡れてなかったら最悪なくてもいい。試合の時に練習着でなくユニフォームを着る感覚と言っていいかもしれない。しかしライブでは同じ環境でやりたいという思いから必ず履き替えるようにしている。

椅子の高さも決めているが、ガチガチに決めているわけではない。バスドラのテンションや椅子のクッション具合など他の要素もあるため、あくまで目安を決めている程度で、その日によって多少は変えている。あとセッティングの軸は椅子であるため、セッティングの時間短縮も理由の一つである。

書いてみるとこれがまあクソ長いこと。数えたら6500字を超えている。
単純な機材説明でなく、どこで買ったなどのエピソードも書いてしまったから当然ではあるが長すぎた。

たまにはドラマーらしいこともしたためてみた。次回はレコーディングの備忘録を書くので乞うご期待。

それでは今日はこのへんで。
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